先ずは、ブログの更新を二ヶ月もサボった事をお詫びします。
申し訳ありませんでした!
もうツキイチの更新も危うい状況ですが、突発的に書く事がありますので、
どうかお付き合い下さい。
それにしても迂闊でした、2007年の「我那覇選手がニンニク注射を打って
ドーピング違反で処分された」件の顛末を全然知らなかった事が…。
「争うは本意ならねど」
〜ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール〜
木村元彦/著
この本を読んで、どうしようもなく怒りが込み上げ、とめどもなく涙が溢れました。
怒りは「ドーピングではない、正当な治療をしただけなのに[クロ]と決めつけた」
当時のJリーグDC(ドーピングコントロール)委員会 委員長・青木治人医師、
「頑に真実から目を背け、誤った決断をした」鬼武チェアマン、
そして「ろくに調査もせずマスコミに『処分すべき』とコメントし、最後まで
元凶の青木医師を支持した」川淵三郎の3名に対して。
特に青木医師、この人は我那覇選手の人生を狂わせてしまった事をどう思っているのか?
取材にも応じず、いまだに間違いも認めない。当然、我那覇と後藤医師への謝罪も無い。
現職(横浜市スポーツ医科学センター長)に就いた際、
…最も大切にしているのが”人の話を聴くこと”。臨床医としての経験から
身に付けたことだ。「医師は、患者さんの話を聴き、どれだけ相手の立場に
立てられるのかが大切」と信念を語る。
と地元タウン紙のインタビューに答えているが、それなら何故、我那覇選手や
点滴を行なった後藤医師の話を聴いてくれなかった?
ほんの少しでも相手の立場に立って考えてくれたら良かったのに…。
でも恐ろしいのはあのままCAS(国際スポーツ仲裁裁判所)へ訴えなかったら、
Jリーグ、日本代表、なでしこ、そして全カテゴリーのサッカー選手が、ドクターの適切かつ
正当な治療を受けられなくなるところでした。大げさでもなんでもなく、
「我那覇選手の潔白を証明する」=「選手の命を守る」事だったのです。
本来ドーピングを監視して競技や選手を守るための委員会が、選手の治療を阻害する
ローカルルールを作るとは、自家撞着もいいところ。
いい年した爺さんたちが集まって、何してんだろ?って事ですよ。
クライマックスはCASへの提訴、審理を経て勝訴へと進むのですが、その間に書かれた
「我那覇選手を助けたい」一心で行動した人々が素晴らしすぎて、涙が止まらなかった…。
いち早く我那覇支持を表明したJリーグ選手協会(当時の会長は藤田俊哉選手)、
故郷・沖縄で「ちんすこう募金」を立ち上げた我那覇選手の先輩、新城正樹氏、
その新城氏に協力したサポーターグループ「川崎華族」のリーダー・山崎真氏、
「ちんすこう募金」の場所として土地を無償で提供した高願寺の住職、会社に内緒で手伝う
フロンターレの社員たち、応援してくれる他チームの社長やサポーターたち。
多くの善意が、我那覇選手を後押ししていたのですね…。
当時は何もしなかったので、本の購入が「ちんすこう募金」の一環となると分かり、
非常に嬉しいです。
我那覇選手の勇気はもちろん、彼を支えたチームドクターたちの奮闘ぶりにも
胸が熱くなります。
この帯に書かれた言葉が、その心意気を表していますよね。
いや、本当に良い本です。
GW一押しの一冊ですよ!

